コブシのブログ

つれづれ駄文

2019年2月のブログ記事

  • 謎のウルトラマン

    先日、郵便局に行った時の話。 入り口近くの窓口で、郵便物の発送を待っていた私。 そこは小さい郵便局で、私が待っていた場所のすぐ側に出入口があった。 “無”になって待っていた。 すると、入り口の自動ドアではないドアが勢いよく開き、マスクにニット帽の男が駆け込むように入ってきた。 (すわっ!強盗かっ!... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <完>

    お互い手を出し合ったままゴング。 それぞれ、自分のコーナーに戻った。  緊張の糸が切れたからか、私はコーナー近くで、くずれるように倒れそうになった。  会長に支えられて、なんとかコーナーポストの椅子に座った。 こんなに限界まで、出し尽くしたのは初めてだった。  「ありがとうございました!」  Y選... 続きをみる

  • 私をたどる物語 <19>

    そして、迎えた試合当日。  実践の勘、スタミナなど、リングに上がるにあたっての総合的な材料を整える事が出来た。 いや~3ヶ月しか調整期間がなかったから・・・と、言い訳できないくらい仕上がった。  自画自賛するわけではないけれど、あ~やっぱり俺はプロだったんだなぁ~と思えた。  会場には、T君のファ... 続きをみる

  • 私をたどる物語 <18>

    私は、この試合が決まってやらなければいけないと思っていた。  T君が自殺した現場に手を合わせに行く事。  自殺する事はよくない。  自分だけ死んで、楽になるかもしれない。  残された人たちの悲しみ、無念さ。 そういう事を考えれば、自殺は卑怯だとも思う。 しかし、人間というのは弱い生き物。 こうやっ... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <17>

    私は何か因縁をつけに来たと思っていた。 すると、リーダーらしき入れ墨をいれた男が言葉を発した。  「プロの方ですか?」  私の動きを見て、そう思ったのだろうか?  「はい、ブランクはありますけどね。」  「試合、近いんですか?」  「3ヶ月後です。」  「頑張って下さい!お先、失礼します!」  男... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <16>

    そして、最初で最後のつもりで上がった7年振りのカムバック。 それで、私のボクサー人生は終わり・・・のはずだった。  T君の死・・・。  最後の試合から一年間、結婚や自分の治療院を開院するため、体をまったく動かしてなかった。  3ヶ月という短い期間で、再びリングに上がらなければならない。  間に合う... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <15> <神様からのギフト>

    数年前に抱いていた「わだかまり」。 でも、心のどこかで、あれは何かの間違いで、私の勘違いだったんだ・・・と思いたかった。 しかし、それを確かめる勇気はなかった。  Kさんとの思い出は思い出として、心にしまっておこうと思った。 そして、あるきっかけから始めたFacebook。  昔のSジム時代の仲間... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <14>

    KさんとはSジムで、階級も同じ、デビュー戦も同じ時期、ファイトスタイルも同じファイタータイプ。  新人王戦も違うブロックで、同階級にエントリーしていた。 そのせいか、よく火のでるような打ち合いをして、スパーしていた。  私が憧れていた、カリスマボクサーだったIさん。  私は、そのIさんが所属してい... 続きをみる

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  • 私をたどる物語 <13>

    「オヤジの右が当たれば・・・」  「右喰ろたらもたんやろ・・・」  「どれだけもつかな・・・」  周りの人間たちが呟く言葉が耳に入ってくる。 そういえば、Aさんが私に話してくれていた言葉を思い出した。  「腕に自信のある奴がワシらの集まりに来ても、オヤジの右喰らって立ってられた奴おらんのやで!」 ... 続きをみる

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