10年ほど前、あるボクシングジムの会長から久しぶりの電話。 「コブシ君、ちょっと頼みがあるんだ・・・」 その会長に私は大変な恩義があった。 だから、自分にできる事だったら何でも引き受けようと思った。 ただし、モチロン犯罪行為を除いて。 「リングドクターがな・・・」 数日後に迫った、ジムの興行... 続きをみる
2018年12月のブログ記事
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今年のクリスマス・・・ 我が家の歴史に残る『サンタ事件』がおこった。 娘も小6。 いろんな情報が溢れている現代。 友達やネットで調べる等で、サンタなんか“いない”事など、容易にわかるだろう。 昨年の時点でも、友達から「サンタって親なんよ!」って言われて若干、疑惑があった。 それでなくても、去年、... 続きをみる
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「あのな、コブシちゃん・・・ナツコのことなんやけど・・・。」 マスターは苦虫を噛んだような表情で続けた。 「実は・・・俺の子、妊娠して、もうちょっとしたら、店をしばらく休むねん・・・。だから・・・コブシちゃん、ボクシングやんなよ!」 「へ・・・?」 マスターの子ってことは、つまり、そういう関係... 続きをみる
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私は興味なさそうなフリをして、その紙を受け取った。 “店もうちょっとで終わるから、どっか行こ!” ナツコさんの顔を見た。 今まで見てきた中で、最高に可愛い笑顔だった。 クールに決めようとしていた私だったけれど、我慢出来ずにニヤケ顔になっていた。 店の会計を済まし、店の外で待っているように言われ... 続きをみる
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今から30年くらい前の話。 16歳でいろいろあり、家を出され、ある施設に預けられた私。 労働基準法?知ったこっちゃねぇ! 今じゃ考えられないんだけれど、朝早くから夜9時10時まで働かされていた。 休みなんてほとんどなく、あっても事務所の電話番という軟禁されたような休みくらい。 「上等だよ!... 続きをみる
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私たちは恐る恐る交番に入った。 Nが口から泡を飛ばす勢いで熱心に自分の受けた被害を警官に訴えていた。 それを、呆れたような顔をして二人の警官は聞いていた。 「もう、常連でね~。」 一人の警官が、中に入った私たちにそう言った。 聞けば、近所の住民と揉めては交番に駆け込んでくるとのことだった。... 続きをみる
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「コブシちゃん、助けてあげて!」 今から20年ほど前、妻と付き合っていた頃の話。 妻の親友のシングルマザーのHちゃん。 女手ひとつで、2人の子供を頑張って育てていた。 しかし、ある男に悩んでいた。 その男は、Nというアパートの1階に住んでいるHちゃんの向かいにある一軒家に、母親と二人で住んで... 続きをみる
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先日、妻と2週間振りの営み。 子供たちが寝静まってからなんて危険過ぎる。 なので、だいたい、私が休みで、子供たちが学校に行った後、即ち午前中にするのが通例だった。 子供たちが学校に行き、阿吽の呼吸で私からシャワーに行った。 立ちながらボディソープを手に取り、シャワーを浴びた。 ついでに歯磨き... 続きをみる
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「コブシちゃん、話があるんだけど・・・。」 毎晩の恒例行事となっていた一戦が終わった後、神妙な面持ちでMちゃんが話し始めた。 「実はね・・・もう、生理が来なきゃいけないのに、こないの・・・。」 「えっ・・・。」 なんか、ドラマとかで聞いたセリフが、自分に向けられている事が信じられなかった。 ... 続きをみる
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深夜の駅・・・。 ポツンと立っている女の子。 田舎の駅なので、Mちゃんの存在はすぐにわかった。 「あ、俺・・・コブシやけど・・・。」 振り向いたMちゃん。 緊張のご対面。 (めっちゃ可愛い!) ブサイクだった時の事も想定していた私の心配など、ぶっ飛ばすくらいの可愛さだった。 間違いなく、... 続きをみる
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私が20歳の頃の話。 19歳でプロになり、デビュー戦を1RKOし、そのままの勢いで新人王トーナメントへ。 連勝を重ね、準決勝戦で初黒星。 その頃の私は、連戦のダメージで、パンチを打つ度に腰に激痛が走るという最悪の状態。 腰の治療の為、半年間ブランクを作った。 そして、腰の具合も回復してきたの... 続きをみる
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近所のファミレスに行った。 Sさんの年齢は58歳。 離婚してから、妻や子供に対する贖罪の念を忘れる事はなかったそうだ。 そのせいか、3歳の息子の事を、かわいがってくれた。 食事の後、ゲームセンターに寄った。 Sさんは、息子の為にUFOキャッチャーで、何百円も使い、ぬいぐるみを取ってくれた。... 続きをみる
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“新聞拡張員” 新聞購読契約の勧誘をし、その契約によって報酬を得る。 いきなり家に来て、あの手この手で新聞を購読してもらおうとする。 中には強引に、恫喝まがいに契約をとる人間もいる事から、「新聞ヤクザ」とも言われるらしい。 私は、この手の営業をする輩が大嫌いだ。 人間関係は鏡みたいなものだと... 続きをみる
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