コブシのブログ

つれづれ駄文

2ちゃんねる

「2ちゃんねる」・・・所謂、あの「2ちゃんねる」である。(笑)


あるスレッドで私の実名が載っていた事がある。


そのスレは、私が所属していたジムのスレッド。


 確かに、会長は背中から腕にかけて立派な彫り物が入った、現役なのか元か知らないけど、ヤクザだった。


そのせいか、少々・・・いや、その一つ二つ増しくらい物事を進めるにあたって、強引なやり方をしていた。


だけど、私はそんな側面を見た事がなかった。


まぁ、とりようで、「熱血」か「強引」か、みたいな感じだろうか?


とにかく、相対的にみて、決して評判の良いジムではなかった。


そのスレッドを見ても、悪口のオンパレード。


その会長は、自分で定期的に興行もうっていた。


その興行の設営、チケット。


その負担を選手や練習生に強いていた。


 確かに、私も自分が出る試合のチケット代15万さばいた。


でも、7年というブランクの私を再びリングに上げてくれたという恩義があった。


この世界、ジムを移籍するというのは、なかなか難しい。


それを会長は、すんなりと移籍させ、再び私はリングに上がれた。


そんな経緯もあり、私は会長の事を信頼していた。


そのスレッドを見つけて、下にスクロールしていく。


 悪口のオンパレード。


 「そういえば、コブシって、この間の興行で試合してたよね。」


 突然、出てきた自分の名前。


スクロールする手が止まる・・・。


 7年振りの試合。


たった1年練習しただけでリングに上がった私。


 泥臭い、決して格好のいい試合ではなかった。


 私は3連勝中に怪我の為、引退。


 結局、自分は強かったのか、弱かったのか?


そんな疑問が、ずっとあった。


 以前のログに書いたKさんの活躍。


 俺だって・・・。


でも、現実、自分はKさんのように突破力がなかったから一流にはなれなかった。


 最初で最後。


 自分の中でケジメをつける為。


そんな私の思いを汲み上げてくれた会長。


 自分には、悪い人間とは思えなかった。


 「2ちゃんねる」


2ちゃんねらーといわれる人たち。


ネット上だからと、好き勝手に言いたい放題。


 中身なんか空っぽ。


 私が抱いていた「2ちゃんねる」のイメージ。


 少しずつスクロールしていく。


 「家業の関係でやめるって、試合が終わって、リング上で言ってたな。」


 不細工ながら判定で勝ち、会長のはからいで、リング上でマイクを渡してたくれた。


 「これからも会長率いるジムの選手たちを温かく見守って下さい!」


 自分のこの試合への思いを言った後、会長への感謝の辞を言った私は涙声で感極まった。


 不細工な勝ち方を批判されるかも・・・。


 下にスクロールする・・・。


 「第2の人生!頑張れコブシ!」


 予想だにしない応援の言葉。


どこの誰かもわからない人間の励ましの言葉。


 不覚にも感極まって、あの当時を思い出し涙が出てしまった。


どこの誰かわからないけれど、ありがとう!