コブシのブログ

つれづれ駄文

私のお口の中の入道雲

先日、妻と2週間振りの営み。


 子供たちが寝静まってからなんて危険過ぎる。


なので、だいたい、私が休みで、子供たちが学校に行った後、即ち午前中にするのが通例だった。


 子供たちが学校に行き、阿吽の呼吸で私からシャワーに行った。


 立ちながらボディソープを手に取り、シャワーを浴びた。


ついでに歯磨きをしようと思った。


 私は常、洗面所で歯磨きや髭反りをするので、風呂場に歯ブラシはない。


しかし、妻は洗面所と風呂場で歯磨きするので、両方に歯ブラシを置いている。


 見つかったら怒られるんだけれど、洗面所まで自分の歯ブラシを取りに行くのが面倒くさかったので、いつも妻の歯ブラシで磨いていた。


いつものように、妻の歯ブラシを立ったまま手に取り、歯みがき粉に手を伸ばそうとした。


 見ると、絞りに絞り切った歯みがき粉が転がっていた。


そして、その側に真新しい歯みがき粉が立ててあった。


ウチはいつも、最後の最後まで使いきるまで置いて、真新しいのを側に置いていた。


そして、もう出ないところまで使いきった人が捨てるというのが我が家のルールだった。


 私は、これまた面倒くさかったので、真新しい歯みがき粉に手を伸ばし、歯を磨いた。


やっぱり新品は出方が違う。


 絞りに絞りきったヤツは出すのに一苦労するけど、新品はちょっと握っただけで、スッと出る。


 私は妻の歯ブラシをこっそり使っているルールを破り、まだ絞れば出る歯みがき粉を無視して新品を使った事。


 若干の罪悪感を感じつつ、歯磨きをした。


(ん・・・?)


私は、口の中で違和感を感じた。


(なんか泡立ちがいつもより細かいな・・・。)


最近の歯みがき粉も、ミクロの汚れを取るため進化しているのだろう。


 私は違和感を感じつつ、歯磨きを続行した。


モコモコモコモコ~!


 泡立ちが尋常じゃなく、口から溢れ出した。


 心なしか口の中が、今まで感じた事がない、なんともいえない感覚に襲われた。


(これ絶対おかしい!)


私は、新品の歯みがき粉をよ~く見た。


 『スクラブ洗顔クリーム』


 私が新品だと思っていた歯みがき粉。


よく見ると、若干サイズが歯みがき粉よりデカかった。


 立った状態で見たので、遠近法で歯みがき粉と同じサイズに見えたのだった。


 私は急いで口の中を濯ぎ、風呂場から出て妻に事の経緯を説明した。


 「俺、死ぬかな・・・?」


 私は殴りあいで血を流すのは、全然平気だけれど、このてのダメージには弱かった。


 「死ぬわけないやろ!」


 心配そうな顔の私に、妻の舌鋒鋭いツッコミ。


 2週間振りで、溜まって元気なはずの息子も心なしか元気がなかった。